今日は散歩の帰りに階段でてんとう虫を見かけました。
てんとう虫って夏の季語なんですね。
私の持っている歳時記には、こんな句が載っていました。
少年の少女へわたすてんとう虫 きくちつねこ
『今はじめる人のための俳句歳時記』角川書店編より
夏だと思ってこの句をよむと、爽やかな風が吹いてくるような気がしました。これが季語の力なのか!な?笑
レッスン11日目は、類想・類句に気をつけようという内容でした。
巷にあふれている発想や俳句でよく詠まれる発想を「類想」、すでにある俳句と似ている句を「類句」というそうです。
類想・類句に気をつけるには、たくさん詠むこと、先生や先輩にアドバイスをもらう。
作るときには気にしすぎず、推敲するときに直す。
そして、「自分の外から来るもの」を大切にすること。
たとえば季語。/ 季語という「他者」と出合うことで、新しい世界を発見するのです。一人の人間の考えることはたかが知れていますが、そこに何を掛け算するかで、世界は無限に広がります。
『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』神野紗希著より
またひとつ、季語の魅力を知りました。
ドリルのところに
日脚伸ぶ夕げ忘れて椅子の上
って書いてありました。全然自分が詠んだものだと思えない!笑
いくら数年前のこととはいえ、自分の中から出てきた発想という気がしないのです。これが季語という他者と出合った効果なのかなぁ。
俳句を詠むのはとても難しいけれど、とてもとても面白いです。