俳句の練習19日目

今日は、切れ字「かな」について。

「かな」は非常に強い詠嘆を表す切れ字です。

 

くれなゐの色をみてゐる寒さかな 細見綾子

 

『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』神野紗希著より

 

「かな」を使うときは、最後の「かな」まで切れを作らない。途中に切れができると、最後がとってつけたような詠嘆になってしまうからだそうです。

 

手をつけて海のつめたき桜かな 岸本尚毅

路地裏を夜汽車と思ふ金魚かな 摂津幸彦

人類に空爆のある雑煮かな 関悦史

 

形のうえでは「かな」まで一息につながっているのですが、中七と下五の間に意味の断絶があります。

 

理解して使いこなすのは難しいですが、このような使い方もあるのです。

同上、書籍より

 

また、「かな」は、句に格調を与えたいときに最適な切れ字という説明もありましたが、たくさん見ていると、それも頷ける気がします。

 

ドリルは「日本に○○(名詞)のある○○(季語)かな」と詠んでみようという内容で、

日本に着物のある残暑かな と書いてありました。

これだと字足らずなんですよね。でも「着物」と「残暑」はいいなと思ったので、

日本に着物のある秋暑かな ならどうかなと直してみました。

あと 日本に着物のある七五三かな もできたけど、これだと組み合わせが平凡でつまらない気もします。うーん、難しい。

日本に漫画のあるとか、アニメのあるとか、忍者とか、面白そうな言葉はいくつか思いついたのですが、組み合わせる季語が全然見つからず。。。

そのうち閃く日もあるかもしれないので笑、メモだけ残しておきます!