21日目のレッスンは、「取り合わせ」と「切れ」について。
取り合わせは、一句に二つのものを並べる技法でしたが、この二物の間にある空間が、「切れ」の空間でもあるのです。
『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』神野紗希著より
テキストには「十二音+五音(季語)」、「五音(季語)+十二音」の句がいくつか紹介されていたので、私も自分で歳時記から探してみました。
黒猫の伸び縮みして風光る 戸恒東人
『今はじめる人のための俳句歳時記』角川書店編より
季語(「風光る」)が気になって選んだ二句。
「風光る」は、春の季語。春光あふれる中を吹く風を光ると感じたもの、特定の風でなく、春の風一般の感覚的な捉え方だと解説がありました。
どちらの句も暖かな春の風景、のんびりした感じに思いました。
歳時記とにらめっこしている内にだいぶ時間が経ってしまいました!
春の有名な句を二つみて、今日は終わりにします。
山路来て何やらゆかしすみれ草 松尾芭蕉
季語は「すみれ草」。
春の海ひねもすのたりのたりかな
季語は「春の海」。