22日目は、切れを効果的に使うレッスン。
今日は晴れトマトおいしいとか言って 越智友亮
切れは上五と中七の間にあるのですが、季語「トマト」は五音でなく十二音のほうに含まれます。
『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』神野紗希著より
テキストには、上記のように、季語以外の五音+季語を含む十二音のパターンの句や、
他に、中七の途中で切れがくる「句またがり」の句が紹介されていました。
臆病な飛魚だっているきっと 浦田姫佳
同上、書籍より
一句の切れ方は、五/七五、五七/五だけではない。「五七五」にあてはめようと考えるより、十七音を全体でしらべよく詠めばいいと考えた方が多くのことが詠めるでしょうというのが、今回の内容でした。
確かに、考えるときも「五七五」の形だけでなく、句またがりも視野に入れた方が楽しく作句できるなと思います。
ドリルは季節ピッタリ!「バレンタインデー」。句またがりで一句詠んでみるというもの。
過去の自分の作が書いてありました。
放課後の靴音バレンタインデー
なかなか良いなと自画自賛。。。今日も作ってみよう! とできた句がこちら。
図書室にいた子バレンタインデー
これも良いかも。。。
種明かしをすると、テキストに「バレンタインデー」以外の九音に使う言葉の候補がいくつか挙げてある(図書室、放課後、校庭、安物など)ので、今回のドリルはかなり作りやすいのです笑。でもなんとなく、学生たちの情景ばかりが思い浮かぶのでもう少し大人のバレンタインが詠めないものかと考えたのですが、それは出来ませんでした。
歳時記にあったのはこちらの句。
バレンタインデー片割れの貝ばかり 辻田克巳
『今はじめる人のための俳句歳時記』角川書店編より
なんだか寂しい。海辺の貝なのか、食べる貝? 貝の形のお菓子なども思い浮かびましたが、とにかく、バレンタインデーから貝は連想しにくい。これが取り合わせなんだなぁと勉強になりました。