エドガー・アラン・ポーのこと

久々にAudibleの話題。

いま、エドガー・アラン・ポーの短編を色々と聴いています。

すごく面白いというよりは、これが始祖かあという感慨を抱きながらの読書という感じです。

で、聴いていると、これって、だいたいいつの時代?など、気になってきたので、調べてこちらにメモしておこうと思います。

 

エドガー・アラン・ポー(1809-1849、アメリカ)

話を聴いていてヨーロッパ大陸の人かと思っていたので、国籍がアメリカなのを知って意外に感じましたが、幼少期にロンドンで過ごしたことがあるようで、なんとなく納得。小説だけでなく、詩も書き、雑誌編集者であり、文芸批評家でもあったらしいです。それで40才で亡くなっているのですから、なんかこう、駆け抜けた一生という気がしました。

今まで読んだのは、

『壜の中に見出された手記』(1833)

『ウィリアム・ウィルスン』(1839)

『アッシャー家の崩壊』(1839)・・・恐怖小説、途中に詩が挿入されている。

『モルグ街の殺人事件』(1841)・・・世界初の推理小説、探偵デュパンが登場。

そして現在、『マリー・ロジェエの怪事件』(1843)を聴いていて、

今後、

『黄金虫』(1843)・・・暗号小説の草分け。

『黒猫』(1843)

『盗まれた手紙』(1845)

『ゴードン・ピムの冒険』(1838)・・・SF的な物語。

を聴きたいなと思っています。

 

いま『マリー・ロジェエの怪事件』を聴いていて、まだ途中で事件は全然謎のままなんですが、聴いていると、山田五郎さんのYouTubeチャンネルのことが思い出され、気になって仕方がない笑。

山田五郎 オトナの教養講座】というYouTubeチャンネルが好きで、時々見るのですが、確認したところ、ポーの小説を聴いていて思い出したのは、『ウォーターハウス/シャロットの女に隠されたイギリスの闇』という回でした。

この回で扱われているイギリスの画家・ウォーターハウスの『シャロットの女』という絵画は1888年の作品のようですが、山田五郎さん曰く、当時のイギリスは産業革命期でロンドンでは田舎から出てきて都会で身を持ち崩してしまった女性たちが多くいて、女性の身投げが社会問題であったために「川に流されて亡くなった美女」という題材が、多く描かれたのではないかというお話でした。

あと同時に、切り裂きジャック事件のことも思い出して、こちらも1888年の事件でした。

ポーが小説を書いてたのは、それ等より50年くらい前だったんですね。

以前、どこかで、推理小説は、都市が生まれ警察制度が整い、司法制度も確立した、近代社会の産物だというようなことを読んだことも思い出しました。

古典作品を読んでいると、歴史的なことにも思いを馳せることができ、物語を楽しむだけでない味わいがあります。

今日はかなり取り留めのない内容になってしまいましたが、読書中の思考をメモした感じで自分にとって役立ちそうです笑。